第609回 ペンローズの階段とオストラコン

ブロガーはいつ来るんだ。本当に来るんだろうか。来たんじゃないか。いやあれは違う。もう行こう。だめだ。ブロガーを待つんだ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

画家が一枚の絵を仕上げ、満足気に作品を眺めているかと思ったら、いきなり絵具を滅茶苦茶に塗りたくる。失敗作だったようだ。あるいは陶芸家が焼き上げた皿を取り出し、違う! などと叫んでぶちまける。映画やマンガでよく見た光景です。

芸術家にとって作品の理想形はどこまでも高く、そこに答はないのかもしれません。もし満足すればそこで自分の芸は止まってしまうことを意味する。とすれば、作品の合格ラインは永遠に現れることはなく、芸術家は命ある限りそれを追う者なのでしょうか。

確かに手塚治虫も、マイルス・デイビスも、立川談志も、そういう姿勢を貫いた人達だったように思えます。成長が止まればそれは廃退につながる。世の中の製品、サービスも、常に同じでよいと考えているものは恐らく廃れていくでしょう。日用品でも飲食店でも、いつも同じレベルのサービス品質を維持するのではなく、日々改良を目指さなければいけないはずです。

IT現場でも同じで、完全な情報システムなど存在しないのですから、何がよいサービスなのかを常に考え続けるのが正しい姿だと思います。変わり続けることを前提としたシステムでなければいけないのです。

<今日の本歌>
サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』

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