第603回 ヴィルトゥオーソと結合トラバース

サセイ、ホウセイ。サアサア書け書け。ちゃうちゃうちゃう。そちも書け、そちも書け、ホウセイ、ホウセイ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

日々たくさんのバンド関係者と接しますが、時々、きわめて演奏テクニックが高い人に出会うことがあります。思わず「すげー」と唸ってしまうような超絶的技術の持ち主。あれだけ弾けたらさぞかし楽しいだろうなあとか気持ちいいだろうなあとか引く手あまただろうなあなどと羨むわけですが、不思議と「一緒にバンドをやりたい」と思うことはあまりないのです。

バンドをやる以上は楽器のスキルが高い方が望ましいに決まっているのですが、一緒に活動したいパートナーに求めるものは必ずしもそれだけではないということです。

それは例えば音楽に対する姿勢や考え方や嗜好、あるいは演奏の立ち居振る舞いなども大事な要素ですし、さらには音楽を離れた人間性や行動特性、品格気質一般常識、優しさ洒落っ気婀娜っぽさなどなど、そんなものをひっくるめた総合的な評価が入るのです。

ビジネスでも同じく、ひとつ専門的なスキルが高いというだけでその人を全面的に評価することはなく、広く多角的な判断が必要でしょう。IT現場でも日々さまざまなものを評価分析しますが、品質、コスト、性能、スピード、ブランド力、耐用年数、複雑性、競合インパクト、話題性…などなど、見るべき観点は広く持っておくべきです。

<今日の本歌>
狂言『木六駄』

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