第556回 藤娘とシェイクスピア外典

ブログを読んだ時、それは読み終わってしまえば、宙に消えてしまう。二度と捕まえることはできないのだ。こんにちは、大島雅己です。

音楽の聴き方は人によってそれぞれ異なるものです。演奏家が素材として扱う場合もそう、一つの曲に対してその捉え方は百人百様でしょう。だから同じ曲をいろいろな人がカバーすることで新たな変化が出るのだし、クラシックの曲は指揮者によっても楽団によっても別の様相を呈するのです。

ジャズだって、ロックだって、ソウル・ミュージックだって、リズム・アンド・ブルースだって、ハードコア・テクノだって、アンビエント・ハウスだって、演歌だって、オルガヌムだって、南音だって、原曲に対する無限のバラエティをもつでしょう。それがアレンジであり編集です。

オリジナルはこの世に一つしかない大切な作品でありながら、それを享受する時には各自が自由に解釈し、また表現できるというのがすばらしいではあーりませんか。原典に敬意を払いつつその世界に自分の指紋を、爪痕を残す。影響を受けて創発に至る。これが芸術の愉しみの一つだと思うのです。

IT現場にも、もっと芸術やアートの感覚がほしいと思っています。決められた手順を大人しく守るだけの世界では決してない。同じ処理を行うプログラムだって書き方は無限にあるはずだし、同じ目的のシステムだって設計の仕方はいくらでもあります。

<今日の本歌>
エリック・ドルフィー『ラスト・デイト

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