第510回 ティン・パン・アレーと粕取焼酎

ところで、……あーム……彼の血統には、……あーム……どうもブログ癖があるようでしてな、わたくしは、……あー……そのことで、彼の父親に鞭をくれたことが、一度ありました(哄笑)。こんにちは、大島雅己です。

時々、好きでもないのに音楽をやっている人がいます。売れて金を儲けるため、有名になって地位を得るため、なんとなく格好いいから、ヒマを潰すため、そんな目的なのでしょうか。理解できないわけではありませんが、たいへんに悲しいことです。

さらに嘆かわしいのは、そういう人の音楽が売れることがあるということです。音楽を完全にビジネスのツールと捉え、売れるための施策を講じているのでしょう。マーケティングをし、コンテンツを制作し、流通を考え、広告を打ち、集客をし、セールスに結びつける。そのこと自体は何も悪いことはなく、むしろビジネスとしては立派な模範例でしょうが、根本のところに愛がないものを享受したくありません。

まさに巧妙な添加物に彩られた食べ物です。一時的には成功を収めても、すぐに飽きられてゴミになりましょう。消えてしまえばまだマシですが、たいていは悪い胞子を撒き散らして亜種を発生させます。音楽人としては、好きな音楽を大事にしながら地道に訴えていくしかありません。

IT現場でもそういった変なものを作らないように気をつけています。使う人、作るシステムに愛を持てば、間に合わせの悪質商品など作りたくありませんからね。

<今日の本歌>
ヒルトン『チップス先生さようなら』菊池重三郎訳

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