第495回 つつきの順位とゴータ綱領

2018年の夏の朝、いつにも増して遅い時間に、ゾイド・ホィーラはとっぷらとっぷら、ブログの中から浮かび上がった。画面を這う文字を通して光が差し込み、ウェブの上ではブロガーの軍団が撥ねている。こんにちは、大島雅己です。

猫を飼って10数年たちますが、猫を取り巻く生活のあれこれについては、いまだに試行錯誤の繰返しです。食器や水皿の材質は何がよいか、置き場所はどこがよいか、猫の体に対してどのぐらいの高さに位置するべきか、ゴハンはどれが最適で与えるタイミングはどのぐらいがベストなのか、トイレの場所はどこがよいか、猫砂の交換は何日おきにやるべきか、その他その他、毛づくろい、爪切り、猫タワー、遊び道具、などなどなど、試しては失敗し、また試しては納得がいかず、これを繰り返す日々。

もはや、猫の都合に人間の生活を合わせているようなものですが、それでも全く問題はありません。猫と人間が話し合ってそうしているわけではなく、世帯主である私が代表として、人間の事情と猫の事情とを絶妙なバランスで調整し、優先度をつけながら対応しているのです。決まった条件の中で、人間と猫の幸福がそれぞれ最大になることを常に考え、その大方針を前提として、日々の試行錯誤を繰り返し続けるのです。

IT現場でも、基盤となる方針がブレなければ、手段はいろいろあるはずです。可能な限りそれを試した方がよいでしょう。

<今日の本歌>
トマス・ピンチョン『ヴァインランド』佐藤良明訳

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