第494回 防火管理技能とバンドワゴン効果

ブログが終わったら、自分だってブログでは黙っていたくせに、まるで自分ひとりはブログを反対してきたみたいに、ばかなブログだったとか、間違ったブログだったとかって偉そうなこと言って……私だってそうでした。こんにちは、大島雅己です。

ものを作る人にとっては、作ること自体がゴールだ、ということもあるかもしれませんね。作品自体の完成が自分の最終目標であれば、できあがった瞬間が終着点となるでしょう。芸術家は作品が完成してしまうともう興味がなくなってしまう、という話をきくことがありますが、そういうものなのでしょうかね。

しかし、もしそこにサービスという観点が入っていたら、それを享受する受け手がいるはずですから、その人達の手に作品を渡さなければならないし、それを満足してもらう必要があります。伊丹十三さんが、映画を作るのは一つの大仕事だが「当てる」ことももう一つの別の大仕事である、といっています。つまり映画を撮っただけではまだ仕事は半分で、お客さんに届けて、楽しんでもらうところがもう半分の仕事だということでしょう。

IT現場でも当てはまる話です。システムが首尾よくカットオーバーできたらプロジェクトは一旦終わりかもしれませんが、重要なのはそこから先であって、そのシステムが実際に運用されて何らかの成果を出すことが本来のゴールであるはずです。それなのに、システムができあがったらお役目終了であとは知らんぷり、というIT屋さんを時々見ます。こういう人には、あまりITを任せない方がいいかもしれません。

<今日の本歌>
橋田壽賀子『おしん』

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