第436回 キーゼルバッハ部位と自在脚質

年ごろハ三十四五の男いろあさぐろけれどブログをあさゆふかくと見えてあくぬけていろつやよくあたまハなでつけかそうはつにでもなるところが百日このかたはやしたるを右のかたへなでつけもつともヲーテコロリといへる香水をつかふとみえてかみのけのつやよく……。こんにちは、大島雅己です。

ブログを書く時、最初にだいたいこんなテーマで書こうと決めてから書き出すのですが、書いているうちに話が予想外の方向に展開し、結果的に当初のもくろみとは違うものに落ち着くことがよくあります。思っていたものよりも面白くなることも珍しくありません。また、ネタが今一つ固まらずに悩んでいる時も、とにかくその時点で頭に渦巻いていることを書いていくと、次に書くべき言葉が浮かんできて最後まで進むこともあります。

そういえばバンドで曲を演奏する時、細かい部分まで決まっていなくても、だいたいの雰囲気だけ決めておいてとにかく演奏してみる、というアプローチを取ることがあります。実際に音を出すと次のアイディアが浮かび、それをまた実践し、それがまた次の展開を呼ぶのです。走りながら考えることで先が拓けて行くとでもいうのでしょうか。

ITの開発でも、綿密に計画を立ててから実行に移すやりかたもあれば、およその方針を決めておいて走り出し、作りながら直していくという方法もあります。どんなに考えられた計画でも不慮の事件は起こるし、動かしてみないとわからないこともあります。とはいえ、人もカネもかかる大プロジェクトを場当たり的に進めるなんて言語道断です。どこまではカッチリ決めて、どこからは柔軟に展開するか、ということを考えに入れておくことがポイントです。

<今日の本歌>
仮名垣魯文『安愚楽鍋』

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