第413回 キネシクスと転法輪印

会議室でブログ書いてもいーじゃん。いーじゃん。見逃してくれよ。こんにちは、大島雅己です。

コミュニケーションに言葉は欠かせませんが、言葉を偏重してメールや紙面だけで意志のすべてを伝達しあうのは危険だと思っています。言葉にならない意志もあるからです。

語気や発音はもちろん、あいづちの打ち方、言い淀み、話題のそらし方、間のあけ方、視線、顔の表情、発汗状態、体の仕草、発信の頻度、場の雰囲気、などなどです。非言語コミュ二ケーションというのでしょうか。むしろそういうところにこそ本人も気づいていない重要な情報が隠されていることだってあるような気もします。

だから、会議に参加せずにあとから議事録だけを読んでポイントだけ掴もうという姿勢は時にアダになるかもしれません。書類だけで必要な情報を網羅できると思わない方がいいかもしれません。IT現場では情報システムの改善要望を利用者アンケートなどで集計することがありますが、企画担当者が結果を取りまとめたものを整理してからIT担当に開示するのが一般的だと思います。この時にすでに大事な情報が取り除かれている可能性もあるのです。非言語に込められた大事な要素を言語化することこそが重要なのです。

音楽そのものは非言語ですが、これを可視化した楽譜が音楽の言語のようなものです。非言語で交わされる音楽をいかに言語化し再生可能なものとするか。それも音楽家の仕事の一つといえましょう。

<今日の本歌>
小泉今日子『見逃してくれよ!』

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