第282回 カプグラシンドロームと過分極

騒ぎ立てたい気分だ。わめき散らしたい心境だ。あぶく銭のために夏中働き詰めとはね。遊びの予定を入れようとしても、ブログが終わってないぞと怒られる。こんにちは、大島雅己です。

ラマチャンドランという神経科学者のことを知って、ガゼン勇気がわきました。『脳の中の幽霊』でも有名ですが、TEDのスピーチが面白くて、その中で「共感ニューロン」ということを提唱しています。

ニューロンというのはご存じ、神経細胞のことですが、これは個人個人の体の中に閉じこめられたものではなく、空間にも及んで他人とも共有できるものだというような考え方です(たぶん)。例えば我々は、他の人が痛い目にあっているのを見て、自分の痛みのように感じることがある。誰かが皮膚にカブレができているのを見て、自分の皮膚に痒みを感じたりもする。こういうのは、触感をもたらすニューロンが飛び交っているということなのです。我々はフェイスブックでつながっているだけではなく、ニューロンでもつながっているのです。全く面白い考え方です。

「場の空気」「集団心理」のようなものも、ニューロンのせいかもしれません。さらにこれが広がって、ITシステムとも連携できるとしたら、どうでしょう…? ITシステムが扱っているのは電気的な信号です。しかし、ニューロンだって結局は電気的な信号ですよね。なんだか同じ部類で考えられそうな気がします。そんなこともあって、神経科学の将来に興味津々なのです。

ちなみに音楽の世界でも妄想は膨らみますね。脳内音楽で楽器を鳴らすとか、あるいは楽器を使わずニューロンで音楽を共有するとか、もはや絵空事ではないかもしれません。

<今日の本歌>
エディ・コクラン『サマータイム・ブルース』

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