第263回 同値とムンダネウム

聞き続けていたレコード番組である曲がかかった時、彼女は消しゴムのついた鉛筆の尻で、読んでいたブログの画面を軽くたたくのをやめた。それどころではなくなったのだ。こんにちは、大島雅己です。

最近みたITで感心したのが、国会図書館の検索システムです。何がすごいかというと、必要かつ十分な要件でできあがった完璧な機能を備えているのです。一連の利用手順はこんな感じです。

1. 適当なパソコンでシステムにログインする(自分のカードをホルダーに挿してIDとパスワードを入力)
2. 読みたい本を検索する
3. 見つかった本を閲覧申込みする

これでカウンターに申込情報が飛びます。しばらく時間がかかるので、いったんシステムから離れます。ホルダーからカードを取れば勝手にログオフされ、履歴ログも削除されます(一時的な離席のためすぐに戻りたい場合はその指示もOK)

4. 注文した本が用意できたかどうかは手近なPCにログインして状況確認できる
5. 書籍のコピーを依頼する場合、専用端末にログインして申し込む
6. その後、手近のプリンターにカードを挿すと申込用紙が印刷されるので記入してカウンターへ

機能の面から見ても、利用者の行動から見ても、不要なものも不足なものもないと言えます。画面のデザインとか性能とか、欲を言えば直したい点は出てくるかもしれませんが、少なくとも私はこれまで何度も使う中で不便を感じたことはありません。いいシステムだなあ、と常に感心するばかりです。

こういった検索システムとか銀行のATMのようにあくまでも作業の正確性が追求されるシステムの場合は、やはり必要最低限の機能を備えていることが最重要ですね。

楽器は正確性が命です。だから楽器を買う時は、まずは正確な機能を果たすかどうかが最低限の必要条件です。でもどうも我々は、デザインとか見た目を追求したくなるのです。やはり、人前で披露することを考えるとそうなりますね。

<今日の本歌>
片岡義男「ぼくはプレスリーが大好き」

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